こんな出会いじゃなければ。
海外ドラマ「プリズン・ブレイク(Prison Break)シーズン2」第5話より
トゥイーナーは、大学の掲示板で見つけたユタ州までの乗り合いの告知相手に連絡を取り、その女性と一緒に車でユタ州に向かいます。
途中のモーテルで一泊、その夜二人は恋に落ちました。
しかし、翌朝、警察がモーテルの部屋に来て、その女性にトゥイーナーの写真を見せ、「逃亡犯だがこの辺りで見たか?」と尋ねます。
女性は「見たことがない」とだけ答え、ドアを閉めました。
浴室に隠れていたトゥイーナーが出てくると、その女性は「私は散歩に行ってくる。いい?(I'm gonna go for a walk, okay?)車のキーはここに置いておく。(I'm gonna leave my keys right here.)戻ってきたら車が消えてる。(And when I come back, my car will be gone.)それで、何時間か後にどっかで見つかるの。(I'm sure in a few hours, they'll find it somewhere...)乗り捨てられて。(...abandoned.)」と悲しそうに言います。
それを聞いたトゥイーナーは、次のように言いました。
I wish I could be different.「こんな出会いじゃなければ。」
日本語字幕版では「違う出会い方だったら・・・」という日本語訳になっています。
これは、典型的な仮定法ですね。「〜だったら。」「〜じゃなければ。」のような現実とは違う状況について話す場合に使いますね。
とりあえず、オンライン辞書スペースアルクで「wish」の意味を調べてみましょう。
wish
(名詞)
願い、望みの物、願望、希望、希望の点、祈り、祈願、請い、望みのもの、要請、祝福の言葉
(動詞)
1. (可能性があまりないことを)望む
[例]
I wish I were handsome.(僕がハンサムだったらなあ。)
I wish I could fly.(空を飛べたらいいのになあ。)
2.祈る、祈念する
「I wish」で始まって、続く文で動詞や助動詞が過去形になっている時は、ほぼ100%仮定法ですね。
現実とは違う状況についての願望を述べています。
街を歩いていたら、めちゃくちゃ美人な人を見かけ、「あんな可愛い子が俺の彼女だったらなぁ〜」みたいな感じです(笑)。
今回のシーンでも「I could be different」と助動詞の過去形「could」が使われています。
「I wish」に続く文章で、動詞や助動詞が過去形なのに、過去のことを言ってないじゃないか?という疑問が浮かぶかもしれませんが、これは現実離れした状況を過去形で現しているんですね。
The OCの「サマーも来るんじゃないか。」でも書きましたが、過去形が使われていても過去のことを言わないことは多々あります。
今回のように仮定法だったり、丁寧な表現だったり、断定しない表現だったり。
すべては、現在形を過去形にすることによって生まれる現在から過去への距離感からいろいろな表情が生まれるんですね。
今回の仮定法では、現在との距離感のある過去形を使うことによって、その距離感が現実離れした状況を演出しているんですね。
いやぁー、海外ドラマってほんとーに英会話の勉強になりますね!


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