海外ドラマ「THE OC」第7話より
ライアンとセスはメキシコのティファナに2泊で行くことにしました。
マリッサがルークの元に戻ってしまったので、ライアンはちょっと落ち込んでいるようにみえます。
セスはライアンに自分が作ったメキシコ旅行の日程表を見せたり、スペイン語の会話集を見せたりと、行く気満々です。
そして、元気がないライアンに「マリッサを忘れるためには楽しみがなきゃ。」と言うと、ライアンは次のように返します。
I don’t need to get over Marissa.
I’m over Marissa.
「マリッサのことならもう平気だ。」
日本語字幕版では「彼女のことはもう平気だ」という日本語訳になっています。
「get over 〜」で「〜を乗り越える」という意味ですね。
今回のフレーズを直訳すると「俺はマリッサとの関係を乗り越える必要なんてない。もう乗り越えているんだから。」といったニュアンスです。
今回は前置詞「over」が持っている言葉のニュアンスを探ってみたいと思います。
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→/【物体】\→
上の図を頭に入れて下さい。(文字化けしてないことを祈りますが。。)
前置詞「over」のイメージって、物体を「よっこらせっ」と乗り越えるイメージなんですよ。
上の「物体」を「悩み」にすれば、「悩みを乗り越える」となります。
今回の「get over」なんて、まさしくこのイメージです。
また、「物体を乗り越える」というイメージから「〜の上、〜以上」という意味合いも出てきます。
だから「over 20」で「20歳以上」という意味になりますよね。
上の「物体」を「ゲーム」にすれば、「ゲームを乗り越える」つまり「ゲームが終わる」という意味合いが出てきます。
だから、ゲームが終わることを「ゲームオーバー(Game Over)」って言いますよね。
上のイメージを見ると、物体を包んでいるようにも見えますよね?
だから「all over the world」で「世界を包んで」つまり、「世界中で」という意味になります。
他にももっと派生する意味があるのですが、この辺で。
こうやってイメージで考えると、熟語を何千も覚える必要がありません。
会話の前後の流れを感じながら、その場その場で適切な意味に解釈していくことができます。
そして、これがネイティブが自然とやっていることです。
ネイティブは、「これは熟語で〜という意味だ!」なんて考えてないですよね(笑)。。
いやぁー、海外ドラマってほんとーに英会話・英語学習の勉強になりますね!