「アルクの1000時間ヒアリングマラソン」では、全く内容が分からないまま英語をBGMのように流すだけでは効果がないという前提で教材が作られています。
ただ聞き流すだけでなく、「多聴」と「精聴」をバランスよく組み合わせて聞き続けることで、英語を聞く力を伸ばすと考えています。
最近増えている「ただ聞き流すだけでOK!」と歌っている英語教材はどうしても信じられないという人には、骨太な「アルクの1000時間ヒアリングマラソン」はオススメです。
「多聴」とは、英語を大量に聞くことを主眼として、概要を理解しながら英語を聞くことです。
「多聴」には
(1)英語の文章を見ないで聞く
(2)英語の文章を目で追いながら聞く
の2つの方法があります。
「多聴」では正確に意味を理解する必要はありません。
そうではなく、多少分からないところがあっても、とにかく意識的に英語に耳を聞き続け、だいたいの内容を把握しようとすることが大切です。
間違ってもBGMのように聞き流すのではありません。
意識して英語に耳を傾けるのです。
「精聴」とは、内容をすべて正確に理解することを目指して、細部までこだわって聞くことです。
「精聴」には
(1)英語の文章を見て聞く
(2)英語の音声を真似て声に出して発音する
(3)英語の音声を書き取る
の3つの方法があります。
私個人としては、特に(2)の音声を真似て声に出して発音する方法が効果的だったと感じています。
音声を真似て声に出す方法には、「リピーティング」と「シャドーイング」があります。
「リピーティング」とは、英語の音声を聞いて、その音をいったん止めてから、そっくり真似て発音する方法です。
「シャドーイング」とは、流れてくる英語の音声に少し遅れて、聞こえた通りの音を口に出す方法です。
この「リピーティング」と「シャドーイング」は、英語に慣れるという意味ではすごく効果的だと思うので、ぜひ挑戦して欲しいと思います。